2.24 松代交流センターでの座談会報告

2月24日(日)、松代交流センターにて座談会を行いました。

今回は、7組のご家族(大人10名・子ども11名)に参加いただきました。
自己紹介にはじまり、話題は多岐に渡りました。
特に多くの時間を割いたのは「療育」「幼稚園・保育園」「小学校就学」に関することで、現状感じている不安や、良かったこと、上手くいったことなど、経験者のお話を聞きながら意見交換やアドバイスがなされました。
その他、食育の悩み、ダウン症児特有のこだわり話、発語を促す方法など、様々な悩みや意見が飛び交い、有意義な2時間を過ごすことが出来たのではと思います。
お忙しい中、参加していただいた皆様、ありがとうございました。

以下、今回話し合われた内容の詳細です。

・ 療育について

集団に入ることによって、子ども同士様々な刺激を受け、子どものやる気が刺激される。
母子分離による子どもの成長が著しかった。
個別療法に関しては、嫌がって泣いてるだけで時間が終わってしまうなど、上手くいかない経験をした人も多かった。

・幼稚園、保育園について

加配が必要な事がほとんどであり、入園できるかどうかは加配の先生が足りているかどうかにかかっている。
加配の申請は入園するかなり前から、保護者が役所に直接相談すると対応してもらいやすい。
保育園の待機児童が地域によっては厳しい状況。合併症の有無によるが、歩き出すまでは他の赤ちゃん同様のお世話で足りるため、一時的に無認可などを利用する手もある。
大勢の子どもたちと集団生活をすることによって、社会性が芽生え、友だち付き合いができるようになった。
真似をするのが得意な子にとっては、健常児との集団生活は大きな刺激となっている。

・小学校就学について

就学相談は5月頃からはじまり、支援学校の見学は年4回ほどで、早めの相談や予約が望ましい。
支援学校はサポートは万全だが、子ども同士の交流に若干不安を感じる。地域の小学校との交流もあるが、頻度は少なめ。
普通学校への進学は、教育に関する部署(つくばは特別支援教育推進室)を通して各自で学校に申し込む。どちらも11月頃が進学先決定の締め切り。
普通学校は生活面、勉強面、どちらもハードルが高く厳しめ(給食時間の短さ、集団行動のペースの速さ、親の付き添いなど)。
普通学校の支援クラスは、ここ数年人数が増えており、学校によっては支援が行き届かない場合もある。見学や体験で子どもに合うかどうかの見極めが大事。
普通学校とフリースクールの併用など、様々な選択肢を考えておく。

・食育について

偏食、特にパンやうどんなど炭水化物の好きな子が多いので、糖質が気になる。
咀嚼がなかなか出来ず、丸呑みしてしまう。
摂食指導が上手くいかず、拒食になってしまう。
スナックやせんべいなど、歯ごたえの楽しめるもので練習する。
同年代の子どもたちと一緒に食事をすると、刺激を受けて普段食べないものも食べる事がある。

・こだわりについて

服や食べる順番、生活のルーチンなど、強いこだわりがある。
良い生活習慣(手洗い、歯磨き、片付けなど)を身につけさせるなど、こだわりを良い方向へ導けば、本人にとってプラスになる。

・発語について

ベビーサインや手話は言葉を理解しやすくする。
手先(親指、人差し指でものを摘む仕草)の器用さと言葉は連動するので、ハサミ、トングなどで手の動きを良くする練習をするのもよい。

以上。(つくば県南地区幼児担当の鎌野さんのレポートです。)

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